― 「つながること」が目的になっていませんか? ―
IoTサービスを始めたい企業の多くがまず想定するのが、スマホからの遠隔操作です。
「現場に行かずに確認・操作できる」「便利に見える」――確かにその通り。
ですが、それだけで持続的なビジネスは成り立ちません。
なぜなら、遠隔操作は“手段”であって、“価値”ではないからです。
では、遠隔操作で終わらないIoTビジネスは何が違うのでしょうか?
ヒントは、「その操作から“何が生まれるか”」にあります。
たとえば、ある給湯器メーカーは、スマホでお風呂を沸かせる機能を開発しました。
ところが、実際に顧客が価値を感じたのは使用状況に応じて自動で保守タイミングを通知する機能でした。
つまり、便利さよりも**「壊れる前に対処できる安心感」**が選ばれたのです。
これは、単なる遠隔操作に**“データによる洞察”と“ユーザーへの働きかけ”**が加わった例です。
IoTビジネスを設計するうえで、以下の3つの視点を持つことが重要です。
- データが「貯まる」仕組みを持つこと
単なるスイッチで終わらせず、使われ方・傾向が記録される構造に。
- データから“行動が変わる”設計があること
たとえば「3日使っていない高齢者に通知を送る」など、気づきと次のアクションを促す。
- ユーザーが“継続して使いたくなる”UXを整えること
使いやすさ、通知のタイミング、履歴の見せ方など、「続けたくなる工夫」が鍵。
遠隔操作はIoTの入口です。
よく売れているサービスは熱中対策や無人会議室システムなどソリューションの体裁になっている場合が多いです。
ビジネスとして成長させるには、使い続けたくなる理由=サービスとしての価値をどう作るか。
IoTの本質は、「つながった先に何を提供できるか」にかかっています。
このテーマを深掘りした「ユーザー行動デザイン」や「データ価値の再設計」テンプレートもご提供可能です。
次の展開もご希望あればお知らせください。