メーカーがサービス化でつまずく3つの落とし穴 


― IoTで“売って終わり”から抜け出せるか? ― 

IoT時代の到来とともに、これまで製品を作ってきたメーカーが「モノからコトへ」――つまり**“サービス化”への転換**を進めるケースが増えています。 
ところが、その挑戦は必ずしも順調とは言えません。 
その理由は、メーカー特有の発想と構造が、サービスモデルと相容れない部分があるからです。 

❶ 落とし穴①:ハード中心の発想のまま進めてしまう 

製品ありきの思考が染みついていると、「まずセンサーを載せよう」「ネットにつなげよう」といった技術起点の発想になりがちです。 
しかし、サービスの主役はあくまでユーザー体験です。 

IoTサービスにおいては、アプリ、クラウド、通知設計、サポート体制も含めて全体としての“価値”をどう届けるかが問われます。 
ハードだけでは、サービスは成立しません。 

❷ 落とし穴②:「売ったら終わり」のモデルを引きずる 

製造業のKPIは「出荷台数」「納品件数」が一般的です。 
その延長でIoTを扱うと、「製品は渡したから完了」という意識が残り、サービス提供者としての視点が欠落しがちです。 

しかし、IoTサービスでは「使い続けてもらって初めて収益が生まれる」構造が多く、導入後の運用・保守・更新こそが勝負になります。 
“付き合いが始まる”という発想が持てるかどうかが成否を分けます。 

❸ 落とし穴③:すべてを自社でやろうとする 

「製品はすべて内製でつくる」が美徳とされる世界では、サービスに必要なクラウド開発・アプリ設計・サポート運用も内製でまかなおうとして、手が回らなくなります。 

IoTサービスは**複数の専門性が連携して動く“仕組み”**です。 
「何を自社で担い、何をパートナーと組むか」を設計できなければ、品質もスピードも維持できません。 

これらの落とし穴を避けるには、製品開発の延長ではなく、“関係性ビジネス”としての再設計が必要です。 
IoTサービスとは、「製品を売る」のではなく、「使い続ける理由を提供する」こと。 

サービス化の第一歩は、組織の“マインドセットの更新”から始まります。 

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