IoT、スマートホームの夜明けは近い?


筆者(福西)は足掛け10年、IoTやスマートホームの拡販に携わってきました。しかし、正直に言えば「なかなか波が来ない」というのが実感です。

市場が伸び悩む背景には、UIやUXの不満が山のようにあります。たとえばテレビは、リモコンでソファーに座ったままチャンネル変更や音量調整が可能です。ところが照明は、一部の機器を除き、いまだに壁スイッチまで歩いて操作する必要があります。エアコンは設定温度を超えると自動でON/OFFしますが、換気扇は一部機種を除き、空気が汚れても自動で作動しません。

こうした「なぜ?」が積み重なりながらも、IoT・スマートホーム市場は確実に前進しています。特に「スマートロック」や「IPカメラ」は単機能機として徐々に普及を始めています。以前のコラムで触れた「IoTは“誰も育ててくれない”問題」でも触れましたが、筆者が考える普及の形が単機能からの推進です。

数字を見ても変化は明らかです。2020年と比べ2025年の普及率は4倍に伸びました。とはいえ、実数で見ると0.3%から1.2%への拡大に過ぎません(東洋経済オンライン 2025年3月7日掲載)。まだ“黎明期”の域を出ないのです。

それでも希望はあります。筆者の調査では、多くのスマートロックメーカーが昨年頃から黒字化し始めています。採算が合う企業が増えれば、さらなる機能改善や価格低下が進み、ユーザー体験の向上と市場拡大の好循環が生まれるはずです。

夜明けはまだ遠いかもしれませんが、空はすでに白み始めています。

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